私は大学生になりたい

私は今、大学4年生の夏休みを迎えている。する事といえば、勉強、家事、バイト、読書、ダラダラとスマホをいじる、テレビをみる、遊びに行く、こんなところだろうか。私はこのような生活にほとほと嫌気がさしてしまった。

なんて贅沢な!と思う人もいるだろう。私は時間を持て余している。ただただ毎日同じような時間を過ごしている。

楽しいことは確かにある。しかしそれはほんの一時的なもので、味気なさを感じる。食べ飽きたスナック菓子のような。私は今のこの生活に不満を持っているのだと思う。変化が欲しい。

 

 

 

…………以上は私が大学生の頃に書いた日記である。

 

 

いいなあ大学生。

大学を卒業してから心底思うようになった。願わくばずっとずっと大学生でいたい。

 

私は常々思っているのだが4年制の就職を希望している大学生に関して言うと、3年生から就職活動に向けての準備が始まり、4年生には就職活動真っ只中なのである。つまりは多めに見積もって約2年は就職活動のために大学生活を費やしている事になる。就職するために大学に来ているのか?勿論それも1つの大きな目的ではあるのだが、私が思うに大学とは学ぶ為の場である。

 

それを2年も!!(2年は少し盛っている)就職活動に費やすなんて、、、なんと阿呆らしい。

 

4年生になったら極力授業は取らず、就職活動に力を入れ、大学には通わず、日々企業やセミナーに通い詰める。

意味が分からない。何のために大学に入っているのか。勿体ない。嫌な時代だ。

 

私は大学が好きだったのでこういう考えになるのだが、中には大学が嫌で嫌で仕方がなかった人もいるだろう。人それぞれといえばお終いだが、大学が好きな者からすれば4年間安心してどっぷり大学に通いたいものである。就職活動なんぞにうつつを抜かしてはいられぬのだ。

 

大学は自由に使える時間が多い。暇だなあとか何をしようかなあとか授業に出ようかなあとか。大学生活とは、すべきことが比較的少ないように思う。勿論単位をとらなければ卒業できないが、授業に出る出ないは自由だし、単位を取る取らないも自由だ。そんな安心して選択できる自由な時間が多い。つまり落ち着いた時間が多い。大学とは人生の夏休みとはよく言ったものだ。

 

夏は毎年やってくる。ということは夏休みも毎年やってくる。ということは人生の夏休みもまた訪れる。その時も私は暇を持て余して飽き飽きしてしまうのだろうか。きっとしてしまうのだろうな。

 

 

あー大学生になりたい。