許されるのであれば大好きな唐揚げは毎日でも食べたい

 

 

食に関するエッセイを書く際は、感想だけでなく読者に食べた時の様子を追体験させるような書き方がベストであるとどこかで読んだ。

 

そこでその練習を兼ねて最近食べておいしかったものについて書いてみようと思う。

 

最近美味しかったものと言えば母の友人が送って下さった手作りのパンである。

 

1つはたっぷりのシナモンとバナナが練り込まれた甘いパンで、もう1つは玉ねぎとグリンピース、そしてチーズが入ったおかずパンである。

 

それをトースターで表面に少し焦げ目がつくまで焼き上げ、熱いままかじりつくと表面がパリッとしていて最高に美味しい。

シナモンとバナナのパンは、口いっぱいにシナモンの香りが広がり、ねっとりとしたバナナともちもちとしたパンの食感が相まって1つだけでもとても満足感がある。

 

おかずパンは、中にごろっとしたチーズが入っており、熱することでそれがいい塩梅に柔らかくなっている。そこにひっそりと入っている、玉ねぎとグリンピースが良いアクセントとなっていて、チーズの塩っ気と混ざり合ってそれをパンがひとまとめにしている。こちらも食べ応えのあるものになっている。

 

どちらが好きかと言えば、シナモンとバナナのパンだ。パンの表面はサクッとしているのに、中はもっちりとした食感で広がるシナモンとバナナの甘さが絶妙で堪らない。今度の休みは自分でもパンを焼いてみようと思う。

 

 

とここまで書いたのだが、うーん、やはり文章として書くことは難しい。どうしても感想文になってしまう。ちなみに私は食に関するエッセイを読むのが大好きだ。(そもそもエッセイが好きなのもあるが)

しかし、好きでよく読んでいるからといえ自分が書けるかと言われれば難しい。書けたとしても、もう既に他の誰かが書いているような表現の二番煎じだ。

 

最後にささっと大好物について書いて終わる。

 

唐揚げ。

 

熱い熱いと言いつつ、一口。見た目はゴツゴツしつつもサクッとした衣にかじりつくと、プリっと身の引き締まった鶏肉に出会い、そこからじんわりと湧き出る油と鶏肉と旨味が口の中に広がっていき、それらを噛み締め噛み締め、その度に旨味がどんどん膨らんでいく。

 

やはり書くのは難しい。

 

 

今週のお題「最近おいしかったもの」